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After Effectsでのタイポグラフィ。文字の装飾、グラデーション、フチ取りなど。
2016/11/22
モーショングラフィックで使う文字テロップのアレンジ方法についてまとめてます。
地味な内容ですが、映像の中にタイポグラフィを扱うインフォグラフ的な映像が増えていると思うので、そういった用途で考えてます。
今回はグラデーションと文字の縁取りです。
「モーショングラフィックでの文字組み・タイポグラフィ論」
- ・文字組(大きさ、行間、文字数)
- ・文字自体に装飾(グラデーション、フチ取り)※本記事
- ・文字の周りに装飾(枠、地色を引く)
- ・表示時間
- ・動き(主に入り方)
After Effectsのグラデーションの雑感
グラデーションは、エフェクト内の「グラデーション」と「4色グラデーション」と「レイヤースタイルのグラデーション」があるかと思いますが、個人的には設定項目が多い「レイヤースタイルのグラデーション」が一番使いやすいのではと思います。
とはいえ「4色グラデーション」は、他のアプリケーションでは見かけない、直線では無いグラデーションの混合が作れるので変わった見せ方ができるかとも思います。
また、グラデーションを使う時は一般的に線で文字を囲むことが多いと思いますが、文字パレットの線でこれをやろうとすると、
上記のように線もグラデーションがかかってしまうので、単に文字が太って潰れてしまいます。
回避策としては、
現状「レイヤースタイルの境界線」一択なのかと。
まだAfter Effectsの全容を理解しているわけではないので断定はできませんが、描画の順番を考えると、ここで線をつけるつもりで装飾する方が考えやすいとも思いいます。
テキスト → エフェクト → レイヤスタイル → レイヤスタイルの中でも境界線は最後
話を戻してグラデーションについて解説していきます。
レイヤースタイルのグラデーション
Photoshopでにあるものと同じなので、馴染みの深い人も多いかと。
自分もこちらが一番使いやすいです。
色数を増やすと直線上で混ざる一般的な仕様ですが、これを入り乱れて絵の具のようにしたい場合は下記の「4色グラデーション」かと。
エフェクトの4色グラデーション
エフェクト > 描画 > 4色グラデーション
PhotoshopやIllsutoratorのグラデーションにない特性として、4色それぞれにXとYがあるので、グラデーションの中間色が直線的にではない表現できます。
4つの矢印の位置がそれぞれの中心点で、その場所を視覚的に確認出るのは調整がしやすいかとも思います。
また、ブレンドも他にないような気がする調整値です。
RGBで考えると、光が混じるほど明るくなる
CMYKで考えると、色が混じるほど暗くなる
みたいなイメージです(ちゃんとは調べてないです)
その他、やはり線にも反映されるため、文字枠をつけたい場合は「レイヤースタイルの境界線」になるかと思います。
エフェクトのグラデーション
エフェクト > 描画 > グラデーション
上記二つの「レイヤースタイルのグラデーション」と「4色グラデーション」があるとあまり使うことはないかもしれませんが、開始位置を画面で確認できるのは案外便利かもです。
特にアニメーションに使う場合、視覚的に位置が見えるのはやりやすいのではと。
グラデーションの中間点は作れないみたいなので、複雑なグラデショーンは無理なようです。
その他の拡散やブレンドは、呼び名が違うだけで他のソフトの値とほぼ一緒かと。
本来の用途と違うけど、文字装飾として使えそうなエフェクト
CC Light Sweep
本来は、キラッ文字が輝くようなエフェクトに使います。
エフェクト > 描画 > CC Light Sweep
光る部分をつけるエフェクトはグラデーションの代わりになると思います。
そのまま従来の、キラッとする動きへ持っていくのもいいかも。
カートゥーン
エフェクト > スタイライズ > カートゥーン
本来は、実写映像をポスターっぽくするエフェクトです。
このエフェクトを文字にかけると、なぜか文字の線がいい感じに太ります。柔らかく、文字の隙間も変な感じにつぶれません。
文字パレットでの線を太らせた場合
カートゥーンで太らせた場合
柔らかく丸くなり文字の重なりも綺麗に処理されます。
使い所はどこ?
という疑問はありますが、いつか使えそうな処理かと。
ラフエッジ
エフェクト > スタイライズ > ラフエッジ
これは文字用と考えてもいいのではと。
文字が滲んだ感じなります。
他のエフェクトとも相性が良さそうな気がします。
拡散
エフェクト > スタイライズ > 拡散
こちらもとても文字と相性がいいのでは。
手書き風のアニメーションとかのタイトルとか良さそうです。
あとがき
後半にかけて、どんどん使用頻度の低そうなものばかりになってきてしまったので、この辺で止めることにしました。
また、使えるものを発見したら追記しようと思います。
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