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【ギター編①】ついに省略していないコードに取り組む!④コード表記の意味を全解説【初心者即興講座!2 – 5】
2016/10/06
今回は、ギターの指板の図を使ってのコード表記の一覧です。
前回【2 – 4】の鍵盤のコードと、理屈も音も同じなのですが、音の並びが違うためコードとしての音の扱いは180°違います。
その扱いの違いの説明やコメントを随所に記載しながら解説します。
ですので、コードの試しながらじっくり全部読んでいただきたく思います。
これを読むとギターコードの謎がかなり理解できるはず!
今回もまずは一覧を
当然、ギターも鍵盤と一緒です。
C6
C7
C9
C11
C13
CM7
CM9
Cadd9
CaugCsus4Cm
Cm6
Cm7
CmM7
Cm9
Cdim7
Cm7b5
ギターコード表記についてどうやったらわかりやすいかと考えた末、何回か話に使っている、「型としての詳しいギターコード表記」の見方としようと考えました。
ギターコードの場合、初心者講座【1-5】でもお伝えしたように、同じコードでも押さえ方によって別物みたいなところがあります。
これを羅列しても、ただのコードブックとあまり変わりません。
むしろ縦一列では見づらいのではと。
詳しくは解説しながら記載いたします。
ギター弦の特徴
ギターは弦が6本です。
なので当たり前ですが、最高でも六個しか音が出ません。
また、ギターに黒鍵はありません。
ですので隣りの音が半音の関係はどこまでも変わりません。
鍵盤に比べるとこの点は明解で分かりやすいです。
それから、コードの中で近い音を鳴らすのは最低でも3度ぐらい離さないとキツイです。
Cに対してのEです。
もう一つ、面白い特性として、低い音と高い音が2オクターブぐらい一つのポジションに混在します。
鍵盤と比べてもらうと分かりやすいですが、2オクターブをダイナミックに弾きやすいです。
あたりが加味されてコード表記の解説です。
3フレット目を基準としたコードのC
3フレット目を基準としたコードのCで解説していきます。
【初心者即興講座!2 – 3】でお伝えしたように、やはり7thが最初からフラットです。
これはコード表記の決まりなので諦めて覚えてください。
メジャーのコード
さて、ここからは少しコード表記内の数字が変わります。
今までは鍵盤の時から1〜14で考えていましたが、ギターのコードを押さえる上ではあまり8〜14と分けては考えません。
コードで指定された1〜7の音が入っているかと、そのコードを成立させる音が入っていて、響きが綺麗な形が採用されるのがギターコードとも言えるところです。
順次説明していきます。
コードのC
メインのC E G
ギターは同じ音がいくつも合わさってコードになってますので、この型ですとCとGは2回出ています。
別の型で見てみると、
こちらはCが3回ですね。
C E Gは変わりません。
コードのC6
C E G A
指が届きそうな場所に6thは二ヶ所ありますが、一番スマートな押さえ方が上図のようになりますので、3フレット付近で押さえるC6はこの形になります。
ギターの場合は3フレットや5フレットなど、基準になるフレットの場所を決めて、曲全体での手の移動を柔軟にすることを
踏まえたコードの押さえ方をチョイスするので、曲によってC6が押さえやすい場所を探してコードを構成していくことになります。
ですので、上図のC6はその一例となります。
コードのC7
C E G B♭
7が最初からフラットしてるのは、【初心者即興講座!2 – 3】でもしつこく話したのでここでは触れません。
イメージだけでいうと真ん中の音をギターコードの7thは、真ん中の音を抜く感じだと思います。
コードのC9
C E G B♭ D
形がぐっと変わりました。
Eの音がオクターブ下がりましたので、9thだけでなく全体としての音の鳴りも変わりました。
この辺ギターコードの面白さでも難しさでもあります。
理論としては、9thからは前の音がふくまれますので7thも入ります。
これは、コードの7,9,11,13が対象で数字が増えていくと前の数字は全て含まれることになります。
ただ、ここまでのルールで考えると7、2か9、4か11、6か13とも言えます。
文字で書くとややこしのでサッと流しましょう。
コードのC11
C E G B♭ D F
五本の弦で弾くこの型の限界が来てしまいました。
理屈では6音です。
こういった場合、そのコード成立させている要因を残すことが大事になります。
箇条書きにいくと、
・CかCmを決める3rdの音
・4thと11thを決定づける7thの音。これは他に4thを使うsus4が7thを含まないためという逆転の考えです。
この三つを示せればコードのC11はかろうじて成立するのです。
コードのC13
C E G B♭ D F A
3フレットを軸とした形だと少し無理があるかもです。
条件を書くと、
・CかCmを決める3rdの音
・6thと13thを決定づける7thの音。6thには7thは含まれないため
もうなんかギリギリですね。
ほんとは、C E G B♭ D F A全部弾きたいのですが、スペースの関係上最低限の約束を守る感じです。
なので、コードの流れや、ポジションが変わればいろんな形を組んで良いのです。
コードのCM7
C E G B
シンプルなコードに戻ってきました。
基本のC E GにBの音です。
コード表記「M7」は本来のBとなりますので、割とシンプルな構成です。
音もシンプルで綺麗な響きですよね。
コードのCM9
C E G B D
また音が増えてきて、重要な音をチョイスする必要が出てきました。
・CかCmを決める3rdの音
・M9thを決定づけるM7thの音は必要
ですね。
ここまで見てわかるかもしれませんが、5thは比較的コードでは軽んじられます。
コードのCadd9
C E G D
コードブックによっては載ってないことも多い割に、ポップスではよく出てくるadd9。
英語のadd付きで「くっつけたよ」といったニュアンスな感じです。
「9以上は前のコードを含む」ルールを破っているコードです。
ということは、ルールを破っていることが明確なら「add9」ということになります。
つまるところ7thの音がなければadd9thと考えれます。
コードのCaugまたはC+5
C E G#
ややこしさにはだいぶ慣れてきたかと思いますので、このぐらいの構成音ならもうラクでしょう。
読み方は「オーギュメント」。
直訳だと、augment [増える、増加、増やす] らしいです。
場合によって「C+5」と書かれていることもありますが、こちらのほうが見た目通りでいいかもです。
次回に続きます
Sus4とm系は次回の投稿に続きます。
最後に
ギターコードを検索してもらうとすごい数が出てくる理由がなんとなくわかっていただけましたでしょうか。
構成音を厳密に弾くことは別に音楽として重要では無いということでもあります。
特にギターの場合、一番高い音が雰囲気を決めることが多いので、そのコードの一番重要な音を一番上に持ってくることもしばしばあります。
故に、その辺の音のチョイスもギタリストやアレンジャーの腕であったりもします。
これはコピーバンドでも一緒かと思います。
たぶんコードの構成音の理論は鍵盤で見てもらったほうが100倍分かりやすいとは思いますので、前回の【初心者即興講座!2 – 4】も読んでいただけたらと思います。
追記:誤記等、細かく加筆・修正してます。
主にキーボードとギターの
初心者がなるべく簡単に即興(セッション)演奏を目指す講座!
Introduction この企画の概要は、前編のこちらをご参照ください。
Series 1 主にコードを簡単にして覚える内容 - 初級者向き
Series 2 主にスケールとコードを覚えて伴奏に幅をつける内容 - 初〜中級者向き
用語集ではないです。
実践と、理論も少し踏まえ、最短で即興やコピー演奏のアレンジできるようになるところを目指します。
「楽しい音楽人生には、ここまで出来ればいいのでは」が目標の初心者講座。
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