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ついに省略していないコードに取り組む!②くっついている数字の意味【初心者即興講座!2 – 3】
2016/10/04
今回は習うより慣れろ的な実践です。
スケールとコードに使われる数字を正面切って解説します。
主にCを例に解説しますが、他のスケールとコード、例えばAやF#等になっても音の関係性は一緒です。
まずそれぞれをざっと説明
Cのスケールで使う数字
Cのスケールの場合、Cの1を基準として8番目はオクターブ上です。
これはなんとなく馴染みがありイメージ通りではないかと思います。
読み方は「三度上」「五度上」と日本語なことが多い気がしますが、「3rd(サード)」「5th(フィフス)」とナンバーの英語読みも聞きます。
Cのコードで使う数字
Cのコードの場合、Cの1を基準とするのは一緒ですが、6以降がややこしくなります。
一番ややこしいのは7が半音下がりフラットすること。
は?
b♭?
ややこしいですね。
後ほど詳しく解説いたします。
読み方は、スケールと同じように「三度上」「五度上」「3rd(サード)」「5th(フィフス)」と同じです。
「7th(セブンス)」は同じ読み方なのに音が違います。
もうひどい話です。
Cスケールの数字の話
上と同じイラストです
C D E F G A Bと進んでオクターブ上のC。
いわゆる学校の音楽でやったやつです。
その頃の譜面だとこんな感じではと。
ちょっと譜面表記の決まりごとを忘れてしまいましたが、まあ雰囲気だけで勘弁してください。
ドレミファソラシドのハ長調。
なんとなく覚えている方も多いのではと。
それです。
歌のハモりをやったことがあると、「5度上」はハモらせやすいというのも聞いたことがあるかと思います。
それに使った数字です。
「3度上」「5度上」とか案外馴染みがあるかと思います。
Cの音階のいろんな呼び名
「スケールのC」
「Cのキー」
「in C」
「ハ長調」
「キーはCで」
全部一緒です。
厳密には「スケールのC」は違いますが、一般的に使う言葉の定義だと上記すべて一緒の意味です。
Cコードの数字の話
問題のコードの数字の話です。
確認ですがコードの話です。
もっと言えばコード表記のみの話です。
スケールの話ではないのでお気をつけください。
冒頭の表です
14thまでありますが、薄くグレーになっている数字は使いません。
その他、気づく違和感として、
Q.「黒鍵に音があるよ?Cは白鍵のみじゃなかったけ?」
A. コード表記では無条件に7thは最初から半音下がります。
Q.「11thは、4thのオクターブ上、って言えばよくない?」
A. コードの表記ではダメです。11thなのです。
一個づつ説明します。
コード表記では7度は半音下がる
無条件で受け入れるしかないのです。
C7と言われたら、コードのCに7thの半音下がった音を足すことになります。
構成音で書くと、
「C E G B♭」
です。
もちろん、Cのキーの曲で、C7を弾く場合、スケールのCの7度のBはそのままです。
譜面で書くと、真っ向勝負です。
なので学校ではコードを教えてくれないのかもしれません。ややこしいので。
譜面だとCのスケールの時、コードのC7が出ると♭の臨時記号です。
ですので、もしCのスケールの曲で、コードのC7を使うと少し違和感が出ます。
少しなので問題ないです。むしろちょっと味がある感じです。講座の2-1でお話ししたように、音楽理論は人が決めたものなので、その辺無視しても綺麗に聞こえれば、十分音楽です。
なので、コード表記の7thは半音下がる。
これは無条件で受け入れましょう。
使う数字は1〜14
もう一度確認ですがコードの話です。
もっと言えばコード表記のみの話です。
スケールの話ではないのでお気をつけください。
冒頭と同じ図です
グレーになっている数字はコード表記には出てきません。
例えば、C6、C7、C9、C11、C13、Csus4、Cadd9といった感じです。
音としては、数字が書いてあるところの音になりますので、9thだとオクターブ上のDということになります。
では押さえるとどうなるか。
コードのC
コードのCの基本、C E Gです。
コードのC7
C E GにBフラットとの4つの音です。
コードのC6
C E GにAの4つの音です。
C E Gに音を足せばいいだけです。結構簡単です。
コードのC9
この辺から少し決まりごとが増えます。
コードのC9は、
C E G B♭ に さらにオクターブ上のDがつきます。
また、9th以上の数字は全て前の数字の音が含まれます。
(7th、9th、11thのみです。冒頭の表のグレーの文字8thとか10thは入らないです)
なので、
コードのC11
コードのC11だと、
C E G B♭ Dに オクターブ上のFです。
まああまり使われないコードですが、意味合いを覚えていただければと思います。
そして上記とは違う表記の例
コードのCsus4
少し勝手が変わって、Csus4。
C F G
今までの流れだと4thの音を足す感じですが、そうではなく、3rdが4thになります。
C4ではなくCsus4。英語が入ると「通常ルールと違うよ」捉えていいかもしれません。
ちなみに「C4」はありません。
もっとありますが、
ちょっと、話のボリュームが増えてしまったので、コードの数字の話は次回もう一度もっと詳しく解説しようと思いますが、なんとなくコードの表記の数字と、スケールの数字わかってもらえましたでしょうか。
第2章ではこの辺の話は繰り返し説明しようと思います。
最後に
コード表記の7thが半音下がることにすっきりしない人は多いかもしれません。
ややこしいので本文中では触れませんでしたが、実は、この話は理屈があります。
余談として軽めに書きます。
まず、倍音という話が関係します。
倍音の説明は他のサイトに譲るとして、ざっくり言うとこの倍音の中に7度の半音下がった音に近い音が含まれます。
これは、普段、単音と思っている音にも、コードのように構成音が含まれるという話です。
もう少し噛み砕くと、
鍵盤でコードを押さえた時、3つや4つの音が一緒になっているのが視覚的にわかりますが、鍵盤で単音を弾いた時にも、視覚的には単音ですが、含まれている音はコードのように幾つかの音が含まれているのです。
つまるところ、どんな音も幾つかの音の集合ということになります。
なのでコード表記ではその理屈が生きることになると。
上記、倍音関連はいつか機会があれば書きます。
主にキーボードとギターの
初心者がなるべく簡単に即興(セッション)演奏を目指す講座!
Introduction この企画の概要は、前編のこちらをご参照ください。
Series 1 主にコードを簡単にして覚える内容 - 初級者向き
Series 2 主にスケールとコードを覚えて伴奏に幅をつける内容 - 初〜中級者向き
用語集ではないです。
実践と、理論も少し踏まえ、最短で即興やコピー演奏のアレンジできるようになるところを目指します。
「楽しい音楽人生には、ここまで出来ればいいのでは」が目標の初心者講座。
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